次へ 上へ 前へ 目次へ
次へ:Straight and Stepped Labyrinth 上へ:Fluid Section Types: Gases 前へ:Bleed Tapping 目次へ

予旋回ノズル

予旋回ノズルは特殊なタイプのオリフィス(図72)で気体が回転機器に流入する前に接線速度を与えるために使用されます。 こうすることによって回転流速と回転機器に流入する気体及び回転機器自体の間の間の速度差による損失を減らすことができるのです。図で vrot は予旋回ノズルが取り付けられたオリフィスの回転速度、vabs は予旋回ノズルから排出された気体の絶対速度、vrel はオリフィスと一緒に回転する観測点から見たその流速(いわゆる相対速度)です。回転オリフィスの流量係数計算で考慮される速度は予旋回ノズルから排出される気体(-vrel)から見た回転機器の速度の接線速度 v です。この速度は倍数因子 kφ によって変更することが可能です。

予旋回ノズルの形状は非常に複雑な場合があり流量係数は実際の器具を使った実験から理想化して決定されます。

図72: 予旋回ノズル流体セクションの形状とそれが取り付けられたオリフィス
\begin{figure}\epsfig{file=Preswirlnozzle.eps,width=11cm}\end{figure}

CalculiXで使用できる流量係数はおおよその推定値で、[38]に基いています。使用するためには予旋回ノズルを以下の定数で表す必要があります(*FLUID SECTION TYPE=PRESWIRL NOZZLE カードの下の行で順番に従って指定します):

ノズル出口での角度はノズルから排出される気体の円周方向速度を決定するために使用されます。 この値はノズル後方の(回転)機器で使用されます。カーブ番号は複数の測定カーブを区別するのに使用されます。 今のところ実装されているカーブはひとつだけです。ユーザーはより詳細なカーブを実装することができ、実装に使うルーチンはcd_preswirlnozzle.fです。また独自のカーブを表す Y=Cd 対 X=ps2/pt1 のリストを入力デッキに入力することもできます。その場合には入力は以下のようになります:


サンプルファイル: moehring、vortex1、vortex2、vortex3


次へ 上へ 前へ 目次へ
次へ:Straight and Stepped Labyrinth 上へ:Fluid Section Types: Gases 前へ:Bleed Tapping 目次へ
guido dhondt 2016-03-08