*GAP CONDUCTANCE

キーワードのタイプ：モデル定義、面相互作用

このオプションを使用すると接触ペア間の伝導率を定義できます。伝導率とは接触位置を横断する熱流と対応する従属・独立表面間の温度差との比率です（単位は［エネルギー］/［時間］*［面積］*［温度］）。ギャップ伝導率は、接触時に生成される非線形接触バネ要素の性質です。つまり熱流は接触バネ要素が生成される従属側節点でのみ生じます。接触バネ要素が生成されるかどうかは*SURFACE BEHAVIORカード上の圧力-オーバークロージャ―の関係に依存します。

• 節点対面の接触の場合：
  • 圧力-オーバークロージャーの関係が線形の場合、接触バネ要素はギャップ間隔がを超えない場合に限って生成されます。ここで A は従属節点によって代表あれる面積ですが、面積がゼロ（2次元要素の場合には起き得ます）の場合には10^-10となります。c₀ のデフォルトは10^-3で、この値は線形の圧力-オーバークロージャー関係で変化させることができます。
  • 圧力-オーバークロージャーの関係が指数の場合、接触バネ要素はギャップ間隔が c₀ を超えない場合に限って生成されます（*SURFACE BEHAVIORを参照）
• 面体面接触の場合：
  • 圧力-オーバークロージャーの関係が存在する場合、間隔の大きさとは無関係に接触バネ要素が生成されます。
  • それ以外の場合、接触バネ要素は間隔がゼロ以下の場合に限って生成されます

伝導係数は接触圧力と従属・独立面の平均温度の関数として定義されます。また伝導率をユーザーサブルーチン gapcon.f でコードによって定義することもできます（セクション8.4.11を参照）。後者の場合には *GAP CONDUCTANCE カードで必ずオプション USER を使用する必要があります。

1行目：

• *GAP CONDUCTANCE
• 必要な場合はパラメーター USER を入力

以下の行のセットは USER パラメーターが無い場合の伝導係数を定義しています。 1つ目のセットの1行目：

• 伝導率
• 接触圧力
• 温度

温度依存性全体を定義するのに必要なだけのセットを繰り返します。

例：
*GAP CONDUCTANCE
100.,,273.

上記では全ての接触圧力、温度で伝導係数100.となるよう定義しています。

サンプルファイル: 無し