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*TIE

キーワードのタイプ:モデル定義

このオプションを使用すると2つの表面を結びつけることができます。このオプションは3次元要素(平面応力要素、平面ひずみ要素、軸対称要素、ビーム要素、シェル要素以外)に使用できます。オプションパラメーターは POSITION TOLERANCE、NAME、CYCLIC SYMMETRY、MULTISTAGE です。従属する側の表面はスレーブ表面、独立側の表面はマスター表面と呼ばれます。どちらをスレーブとして、どちらをマスターにするかはユーザーが自由に決定できます。表面自体は *SURFACE を使用して定義されます。従属表面に属する節点を他の SPC や MPC の従属節点として使用することはできません。周期対称軸上の節点だけはスレーブ表面、マスター表面の両方に属することができます。

デフォルト(つまり CYCLIC SYMMETRY パラメーター、MULTISTAGE パラメーターがない場合)では2つの隣接する表面が結び付けられます。これは固着接触とも呼ばれます。スレーブ節点とマスター面を結び付ける MPC が生成される場合には、節点と隣接面の間の距離設定は OSITION TOLERANCE を超えてはいけません。トレランスが指定されていない、あるいはトレランスが10-10より小さい場合には典型的な要素のサイズの2.5%と等しくなるようにデフォルトのトレランスが求められます。固着接触の場合、スレーブ面は節点・要素面表面のどちらでもよいですが、マスター面は要素面から構成されている必要があります。接続されていない節点は WarnNodeMissMasterIntersect.nam というファイルに保存され、コマンド「read WarnNodeMissMasterIntersect.nam inp」を使って CalculiX GraphiX で読み込むことができます。スレーブ側・マスター側を接続する MPC を作成するためにマスター側は3角形メッシュ化されます。この3角形面は TriMasterContactTie.frd というファイルに保存され、CalculiX GraphiX を使用して可視化することができます。

パラメーター CYCLIC SYMMETRY を使用すると同一セクターの円周方向の2つの面境界を結びつけることができます。スレーブ面とマスター面は両方とも節点ベース・面ベースのできます。面ベースの表面の場合には面に属する節点が周期複数点拘束生成処理の開始時に一意に特定されます。各スレーブ節点では、周期対称軸周りの回転後に、POSITION TOLERANCE で指定されたトレランスを使用してスレーブ節点と一致するマスター節点を決定します。その後で周期対称拘束が生成されます。トレランスが指定されていない、トレランスが10-30より小さい場合にはマスター節点と最近隣接節点との平均距離の0.5%と等しくなるようにデフォルトのトレランスが求められます。トレランス内でマスター節点が見つからない場合は回転されたスレーブ節点の属するマスター面上の面が一意に特定され、より複雑な複数点拘束が生成されます。何も見つからない場合は最も近い面が使用されます。この面の寸法の10%以内にスレーブ節点が無い場合はエラーとなりプログラムが停止します。

パラメーター MULTISTAGE を使用すると異なるデータム・セクターに属した2つの一致した節点表面を結びつけることができます。これによって2つに軸方向に隣接したデータム・セクターを結びつけられます。この際、ユーザーが面を指定する順番は意味を持ちません。周方向によらず(時計回り、反時計回りによらず)小さな方のデータム・セクターが大きな法のデータム・セクターに合わせられることはありませんし、その逆もまたしかりです。今のところ、このオプションをネットワーク要素に使用することはできません。

パラメーター NAME は複数の *TIE 拘束が定義されている場合に必要になります。このパラメーターを使用すると他のキーワード・カード(例. *CYCLIC SYMMETRY MODEL)内で *TIE 拘束を参照する場合に拘束を区別することができます。


*TIE は1つのスレーブ面と1つのマスター面だけを結び付けることに注意してください。*TIE カードの下に複数の行を入力することはできません。また別の *TIE で既に使用されている名前を *TIE カードで使用することはできません。

1行目:

以降の行:

例:
*TIE,POSITION TOLERANCE=0.01
left,right

上記ではスレーブ面 left、マスター面 right のデータム・セクターを定義し、また位置トレランス 0.01 長さ単位を定義しています。


サンプルファイル: segment、fullseg


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guido dhondt 2016-03-08